子どもに寄り添う - 少年事件・学校事故への取り組み(野口善國)
少年法を守ろう 〜野口善國のつぶやき
野口善國は長年、少年法に基づいて「非行少年」と呼ばれる少年の審判で、付添人として活動してきました。
ところが、18歳は成人とするという民法改正が決まってしまい、18歳、19歳の少年は、もう少年法の適用は受けられなくなりそうです。
これまで多くの少年たちが少年法によって立派に更生してきました。
少年法は決して少年を甘やかすものではなく、18歳以上は死刑にもなり、16歳以上の少年は傷害致死罪等でも原則、大人と同様、刑事裁判に付されます。
野口善國はこの少年法を守る運動を続けてきましたが、2018年9月6日、神戸市の自民党市議団に弁護士会の有志とともに少年法存続のための要請に行きました。
要望の理由は以下のとおりです。
現行少年法は家裁における調査官制度、試験観察、保護観察の制度を用いて、これまで多くの少年の立ち直りを支えてきました。
現在、我が国は世界の国々と比べて極めて治安状態が良い要因の一つには少年法が大きな役割を果たしています。
18歳、19歳の少年がこれらの制度を利用できなくなることは、単に少年らの立ち直りを妨げるだけでなく、一般社会の安全、安心のまちづくりに大きな弊害となります。
民法の成人が18歳になるからといって、少年法の優れた諸制度が利用できなくなるのは、国の刑事政策上も市民のための安心のまちづくりのためにも不都合です。