子どもに寄り添う - 少年事件・学校事故への取り組み(野口善國)
【4】少年事件〜少年法がなくなる
野口善國は大学生の頃から、少年の「友達」になる活動を続けてきました(この歳になると、「友達」どころか「おじいちゃん」になってしまっていますが)。
私の一生は、「少年法」を守って闘い続けた一生とも言えます。
大学祭で、現役の家裁の裁判官等にお願いして、少年法改悪反対のパネルディスカッションをしたことなどの思い出があります。
しかし、これまで何度も少年法の「改悪」がなされ、大分、少年法の領域が狭められてしまったように思います。それでもやはり、少年法の存在価値はまだまだ輝いています。
ところが、現在成人年齢を18歳としようという動きが強まり、今回はどうもそれが実現されそうな気がしています。
そうなると、18歳、19歳の少年は、今後は成人として、少年院ではなく刑務所に行くことになります。また、少年法での保護観察、試験観察は、18歳以上の少年は受けられなくなり、起訴猶予という形で、結局、何の教育もなされず、放置されることにもなります。
いずれにしても、少年法は17歳以下の少年にしか適用されなくなるのです。これでは、少年法はもう死滅に向かうことになってしまいます。