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子どもに寄り添う - 少年事件・学校事故への取り組み(野口善國)

【1】少年事件〜鑑別所・少年院ってどんなところ?

鑑別所ってどんなところ?

少年鑑別所は東京の少年達の間で「ネリカン」と言われるように、一般には何か恐ろしい所のようにイメージされています。しかし、それは刑務所や少年院とは全く違います。

少年鑑別所の役割は主に2つです。1つ目は少年の身柄を審判まで安全に確保することです。2つ目には、様々な心理テストや行動観察をして、裁判所に審判の資料を提供することです。

処罰したり、教育をしたりする所ではありません。親御さんと面会や手紙のやり取りもできます。

概ね4週間以内が入所している期間です。お子さんに落ち着いて、自分の行動について考えてもらうためには毎日面会に行くのは却って良くないかもしれません。

また、あまり面会に行かないと、もう見捨てられてしまったとお子さんが思うかもしれません。特別な事情がなければ、週2回くらいが良いように思います。

少年院ってどんなところ?

少年院は20歳未満の少年に対して、矯正教育を行う法務省管轄の閉鎖施設です。

厚労省管轄の児童自立支援施設が18歳未満の児童を対象とした開放施設であるのと対照的です。しかし、だからといって刑務所とは全く異なります。どちらかと言えば、刑務所より学校に近い所です。

特に14、15歳の年少少年の収容される少年院や開放的処遇を行っている少年院を見学すると、明るく、開放的な雰囲気でフェンスはあるものの、学校のように見えます。

義務教育が必要な少年には学校の教科と同じような教育をしていますし、様々な職業教育や生活指導なども行っています。かなりきめの細かい教育が行われていて、ある意味では、今の学校より、手厚い面があります。

私は何度か少年院の運動会を見ていますが、社会にいた時は多分まじめに参加したことがなかったであろう少年達が、誠に熱心に整然と競技に打ち込む姿に感動させられます。

少年院に来て、初めて安心して生活できた、少年院に来て良かったという少年達が多いのです。

もっとも少年院の中で悪友ができてしまい、出院後に互いに連絡を取り合って、また再非行に走る少年もなくはなく、まだまだ世間に偏見もあるのは事実です。

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